「モーニング・サージ」といって、朝方血圧が高くなることがあります。
これは、「カテコールアミン」というホルモン分泌が原因のため、血圧が上昇しやすくなるからです。
この状態が長く続くと、狭心症や心筋梗塞に結びつきやすくなってしまいます。
脳出血や脳梗塞など、脳の血管の疾患が朝に最も多いのは、モーニング・サージが影響していると考えられています。
自治医科大学循環器内科学教授の苅尾七臣教授によると、モーニング・サージの発生は月曜日か一番多く、日曜日が一番少ないそうです。
月曜日のモーニング・サージ発生数は、日曜日の約二倍に達します。
また、心臓疾患による突然死も、月曜日が一番多くなっています。
寒い季節は、朝以外の時間帯でも、平均的に血圧が高くなることが多くなります。
そのため、心臓や脳血管の疾患は冬に多いのです。
以上のデータから、脳や心臓の血管関連の疾患を最も注意すべき時期は、冬の月曜日の朝ということが言えるでしょう。
しかし、血圧に関していくつか記事を読んでみると、「よほど極端に高くない限り、それほど気にしなくてもいいんじゃないか」などと考えるようになって来ているようです。
アメリカでは、降圧剤は180mmHg以上の人にしか処方されないそうです。
また、日本人の栄養状態は改善されており、血管も非常に丈夫になっています。
東海大学医学部の大櫛陽一教授は、血圧は160mmHgまでは死亡率は全く上がらないと主張しています。
以下では、早朝高血圧の治療と対策について解説しています。
早朝高血圧の治療方法ですが、脂質や塩分を控えた食事と、毎日の運動を習慣づけるようにしてください。
食事(早朝高血圧の治療方法)については、塩分の一日の摂取量の目標を6g未満としたいのですが、最初は8〜10gからスタートしても大丈夫です。
カリウム(野菜・いも・豆類に多く含まれる)を摂ることも大切です。
運動(早朝高血圧の治療方法)については、少し汗ばむ程度の運動を、休みながら20分ほど続けることを習慣にしてください。
また、運動後は水分補給を忘れないようにしてください。
(心臓に異常のある方は、先に医師に相談しましょう)
早朝高血圧の薬物療法ですが、生活習慣を改善しても血圧が下がらない場合は降圧薬を服用します。
但し、薬の効果には個人差があります。
上手に血圧をコントロールするには、まず家庭血圧を測定し、自分の飲んでいる薬がきちんと効いているかどうかを確認するようにしてください。
尚、家庭血圧の目標値は135/85mmHg未満となります。