高血圧と腎臓

高血圧と腎臓には、とても深い関係があります。
小さな動脈のかたまりのような臓器である腎臓は、1分間に約1リットル、血液をろ過して尿をつくります。
高血圧により動脈硬化が進むと「腎硬化症」、さらには「腎不全」にまでなりかねません。
こうなると、血液中にあるいろいろな物質のバランスが崩れ、人工透析をしないと生命を維持できなくなってしまうのです。

腎臓の病気では、腎臓の小動脈が動脈硬化を起こし糸球体と尿細管のはたらきが悪くなり、血尿やたんぱく尿がでる「腎硬化症」、血液をろ過して尿をつくるはたらきが衰えるため体に老廃物がたまり血圧が一層上昇し、食欲不振になったり水分がたまってむくむ「腎不全」などがあります。

むくみ・血尿・たんぱく尿・高血圧などの症状が一年以上、長期にわたり持続し腎臓機能が低下する「慢性腎炎」(慢性糸球体腎炎)は、大人の腎臓病の中で最も多いと言われています。
自覚症状は余りなく、健康診断の尿検査で発見されることがほとんどです。
しかしながら、無症状のまま数年から数十年以上経過してかなり病状が進行し、腎不全になってから分かることもあります。

有名人の例としては、2007年3月3日芸能界引退と腎臓病(腎盂炎)であることが報道され、その早過ぎる死を親交のあった芸能人、数多くのファンに惜しまれた元タレントの飯島愛さん(2008年12月・享年36)。
幼時から腎臓障害があり、近年は人工透析を受ける状態であったため2009年5月14日、肉親からの提供を受けて生体腎臓移植手術を行った演歌歌手の松原のぶえさんも、そうでした。

高血圧と腎臓病

溶血連鎖球菌の感染に発症する「急性腎炎」は安静や薬物、食事療法で比較的早く治ることが多いのに比べて、「慢性腎炎」は気付かぬ内に進行していることが多く、一度かかったらなかなか治りにくいやっかいな病気です。

それゆえ、早期発見が重要となります。

慢性腎炎になる原因は、急性腎炎からの慢性化、免疫反応によるもの、血液凝固系の異常によるもの、糸球体の過剰なろ過によるものなど様々な原因が考えられていますが、自覚症状がほとんどなく発症時期の特定もできないため、未だよく分かっていないようです。

自覚症状としては、腰や背中が重い感じや痛みがある、全身がだるい、顔色が悪い、頭痛や頭が重い、めまい、肩こり、むくみなどがありますが、これらの症状も慢性腎炎に特徴的な症状ではないので、見過ごすことがままあるのです。

身体に異変を感じる時には、一日でも早く受診することが慢性腎炎の早期発見に繋がります。


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